祖国がクーデターにより消滅し空港で足止めされた男が「ある約束」を守るために誠実に待ちづづける・・・。
スティーブン・スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演で贈るハートフルコメディ。
あらすじ(内容紹介)
スティーブン・スピルバーグ監督が空港で起こる出会いと別れを描いた感動ドラマ。言葉が通じない空港で足止めされた男が、ある約束を果たすために空港ターミナルで生活を始め、周囲の人々と交流を深めていく。“Paramount Greatest Hits”。(アマゾンより引用)
空港を舞台にしたハートフルコメディ
主人公はトム・ハンクス演じるビクター・ナボルスキー(以下、ビクター)。「クラコウジア」という北欧あたりにある(作品上の架空の国)国の出身です。ビクターは「ある約束」を果たすためアメリカに向かうのですが丁度、アメリカ行きの飛行機に乗り、旅立った直後に祖国の「クラコウジア」でクーデターが起こり国が消滅してしまいます。
祖国が無くなったことによりパスポートが無効になり、アメリカについたは良いものの入国もできず、また帰国もできない・・・。こんな状況に陥ってしまいます。
そんな彼を昇進を控えた国境警備局主任のスタンリー・トゥッチ演じるディクソンは問題が起こし自分の昇進に影響がでないようにと不正にビクターを逃がそうとします。
しかし、愛国心が強く真面目なビクターは国が復興するまでターミナルで「待つ」ことを選択します。
はたしてビクターは無事にターミナルから出る日がくるのか・・・。
そして「ある約束」を果たすことができるのだろうか・・・。
本映画は空港に閉じ込められ、そこで生活することを余儀なくされてしまった男と空港で働く人たちとの交流を「笑いあり、感動あり」で描いたハートフルコメディです。
感動でウルっとくることはあっても悲壮感が漂うような悲惨な話はないので(主人公のおかれている状況は結構、悲惨ですがトム・ハンクスが明るく演じるので暗さは微塵も感じません)気軽に観ることができ、一気にストーリーに引き込まれていきます。
なんか英語の教材としても良いらしい
主人公のビクターは最初は英語がほぼ話すことができず、だんだん覚えていくような感じです。なので自ずと簡単な台詞が多くなり、英語初心者のリスニングを鍛えるには良いらしいです。
実は私もちょっと今、英語を勉強し直してまして丁度良いという思いもあったのですが・・・うん、ちょっとは聴きやすいのかな、でも私のレベルではまだまだダメです(^^;)
しかし、リスニングは何度も聴くことが大切のようなので、ストーリーの面白い本作はそういう意味でも適しているかもしれません。
また今、現在Amazonのプライム会員なら「Amazonビデオ」で無料で視聴できます。
本映画とジャズとの関係性
ビクターはターミナルで生活中も祖国から持ってきた缶を大事にしています。
ターミナルで知り合った仲間から「何が入っているんだ?」と聞かれると・・・
「This is JAZZ」
と答えます。この缶には何が入っているのでしょう・・・。
是非、本作をご覧になっていただき、確かめていただければと思います(^^)
Killer Joe(キラージョー)
さて、本作に関わるJAZZスタンダードナンバーといえば「キラージョー」しかありません!作曲者のベニー・ゴルソンはJAZZ全盛期ともいえる1950年台から活躍しているサックス奏者でなんと今現在もご存命のジャズ・ジャイアンツ(ジャズの巨匠)です。JAZZサックス奏者としても勿論すごいですが、作曲者としても高く評価されており、「キラージョー」以外にも若くして交通事故で亡くなったクリフォード・ブラウンを偲んで作曲した「クリフォードの想い出」はあまりにも有名です。
こちらは女性バンドによる「キラー・ジョー」。この曲は管楽器のイメージが強いのですがボーカルも良いですね。
まとめ
私がちょうど本格的にJAZZに興味を持ち始めた頃に上映されていた映画です。もう10年以上経つのか・・・。JAZZのスタンダードのルーツを追っていくとどうしてもクラッシクなところにいってしまいがちですが(勿論、それが悪いと思っている訳ではありません)この映画のように比較的新しくメジャーな映画にJAZZが取り入れているとJAZZファンとしては嬉しい限りですね。既に観たことのある方も多いと思いますが、Amazonプライム会員の人はAmazonビデオで無料で観れるのでまだの方にはオススメします!
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