1961年、今から55年前の映画でオードリー・ヘップバーンの代表作の一つです。
オープニングでヘップバーンがティファニーの店前でパンをかじるシーンは有名ですね!
映画について
あらすじ(内容紹介)
朝の宝石店ティファニーの前でデニッシュを食べる娼婦のホリーは、引っ越してきたばかりの駆け出し作家ポールと出会う。酔っぱらいから逃げて部屋へ来て、眠り込んでしまった彼女にポールは興味を抱く。ホリーの夫ドクが彼女を連れ戻そうとするが、彼女は断ってしまう。ホリーがブラジルの外交官と結婚するのを知って傷ついたポールは、小説を売って得たお金をつきつけるが…。宝石のようなオードリーの魅力をちりばめた、素敵でおしゃれなラブ・ストーリー。 (アマゾンより引用)
オードリー・ヘップバーンの魅力満載!
この映画はなんといっても主演のオードリー・ヘップバーン。
自由奔放な性格の娼婦とパトロンの女性がいる駆け出しの作家という何とも爽やかでない二人のラブストーリーです。本来ならドロドロした感じのイメージを持ってしまいますよね。そこをヘップバーンの明るさいっぱいの魅力でポジティブなイメージに変えてます。
当初、本映画はマリリン・モンローを主役に考えていたようですが、モンローが娼婦という役柄に抵抗を示し、急遽、ヘップバーンに白羽の矢が立ったという経緯があります。脚本もヘップバーンの魅力が引き立つように変更されたそうです。まさにヘップバーンありきの映画ですね。
原作とは違う脚本
トールマン・カポーティ著書の小説が原作となります。
映画はラブストーリーになってますが、小説はティファニーを資本主義の象徴、即ち「自由の象徴」として主人公のホリーの重ね合わせて、自由奔放に生きる主人公の生き様にスポットを当てた作品になっているようですね。
私は本の方は読んだことないのですがエンディングも全く違うらしいです。
Moon River
ヘップバーン自ら歌うアカデミー賞、受賞曲
本映画中、幾度も流れる曲です。ジョニー・マーサー作詞、ヘンリー・マンシーニ作曲で1961年のアカデミー歌曲賞を受賞しました。
上記の映像は劇中でヘップバーンが自ら歌ったシーンですが、一度はカットされかかったところをヘップバーン自身が断固反対したそうな・・・。
どこか憂いを感じさせる素敵な歌声ですね。
JAZZナンバーとして
Moon Riverは古今東西、多くのJAZZミュージシャンに愛され、様々なアレンジで演奏されてきました。
アート・ブレイキーとジャズメッセンジャーズのファンキーな演奏です。
まさにハードバップですね!
日本でのボサノバの第一人者、小野リサのバージョンです。
こちらは原曲に近いイメージでしっとり歌い上げてますね。
ビージー アデールのピアノ演奏。
美麗なピアノの音色はこの曲にぴったり合いますね!
まとめ
私がオードリー・ヘップバーンを知るきっかけは渡辺美里の跳べ模型ヒコーキという曲がありまして、その歌詞に「君と久しぶりにヘップバーンのローマの休日をみたいね~♪」という件があったからです。
当時、私は中学生。ヘップバーン?、ローマの休日?って感じでした。
今ならネットに簡単でググれますが当時はそのうような便利なものはありませんでしたからね(^^;)
それから数年後、実際に「ローマの休日」を観る機会があったのですが、ヘップバーンの気品溢れる魅力に軽く衝撃を受けたことを覚えています。正直「昔の人⇒野暮ったい」というイメージでしたが全然、洗練されていて現代でも充分すぎるほど通用するなと思いました。
本来のヘップバーンのイメージからすると本映画の娼婦役より「ローマの休日」の王女の役の方が合ってるんでしょうね。
しかし、そんなヘップバーンのだからこそ一歩、間違えれば下品に映る役柄にオシャレな印象を持たすことができたのでしょう。
申し訳ないのですが本映画はストーリー的には特筆するべきところがないかな・・・と私見では思います。
しかし、そこを1960年代のニューヨークの素敵なロケーション、ヘンリー・マンシーニの卓越された音楽、そしてオードリー・ヘップバーンの魅力によって「素敵でおしゃれなラブ・ストーリー」に昇華させたって感じの映画です。
コメント