ジャズにおいてサックスはピアノやボーカルに匹敵するほど女性ミュージシャンが多い楽器だと思います。
今回は現在、日本で活躍するおすすめ女性ジャズサックス奏者を紹介します。
おすすめ女性ジャズサックス奏者①
寺久保エレナ
高校時代にプロデビュー。
以前より山下洋輔、渡辺貞夫、日野皓正など、巨匠との共演、デビューアルバムもケニー・バロン(p)、クリスチャン・マクブライド(b)、ピーター・バーンスタイン(g)、リー・ピアソン(ds)と大物ミュージシャンを従えたファーストアルバムなどデビュー当初からジャズ界隈では大きな話題になってました。
高校卒業後は海外を中心に活躍しておられます。
アルバムは4枚、リリースしてますが、やはりデビューアルバムが印象的でした。
若い女性ミュージシャンならアイドル要素が強いケースもありますが寺久保さんはデビュー当初から実力派って感じでしたね。
おすすめ女性ジャズサックス奏者②
矢野沙織
14歳からライブ活動を行っている、アルトサックス奏者。
当時は都内のジャズバーを幾つも周り、「ライブをさせてほしい」とお願いしましたが、年齢を理由にことごとく断れていたそうです。
唯一、ライブをさせてくれたのが西新井のカフェクレールというお店。
そんなに大きな店ではありませんが、矢野さんはその時の恩を忘れずに大きな会場でライブができるようになった今でも、カフェクレールにだけは定期的にライブを行っています。
私も矢野沙織さんのライブをはじめ、何度も足を運んでいるお店です。
デビューアルバムの『YANO SAORI』を知ったのはジャズに興味を持ち始めの頃。新聞を読んでいたら「年々、市場が縮小されているジャズ界で話題になっているアルバムがある~」というような記事で矢野沙織のデビューアルバムが紹介されていたのを記憶しています。
それから実際に矢野沙織さんのアルバムを手に取るのは数年後になるのですが(^^;)
チャーリーパーカーに影響された演奏スタイルには華があり、アルバムに収録されている曲も「ジャズの王道」的なものが多く、ジャズの初心者の方にも聴きやすいのではないかと思います。
アルバムも多数リリースされていますが、まずは初期の頃のベストアルバムをおすすめしておきます。
動画で紹介している「砂とスカート」も収録されています。
おすすめ女性ジャズサックス奏者③
小林香織
本格的なジャズというよりクロスオーバーよりのサックス奏者。
アルトサックス以外にフルートも演奏します
ルックスの印象からかデビュー当時はおとなしめで上品な印象を持ってましたが、動画でも紹介しています『NOTHING’S GONNA CHANGE MY LOVE FOR YOU』の熱演を聴いて見解を改めました。
小林香織さんは演奏もさるこながら日本人サックス奏者では珍しくステージパフォーマンス(簡単な振り付けですが)も魅せてくれることがあります。YouTubeでも幾つかアップされてますので、そちらを観るのも良いと思います(^^;)
おすすめで紹介させていただくのは洋楽のカバー集。
やはり最初に聴くのは「知ってる曲」「どこかで聴いたことのある曲」の方が入り易いかと思います。
おすすめ女性ジャズサックス奏者④
堤智恵子
この人のサックス演奏は何と言いますか「わかりやすく上手い!」そんな印象です。永遠の初心者ではありますがサックスを嗜んでいる私は堤さんの演奏を聴くと「こんな風に演奏出来たら格好良いな~」とつくづく思います。
おすすめアルバムは昭和歌謡カヴァー集の第2弾を。
堤智恵子さんはこの他にもジャズのスタンダート集『Someone to watch over me』や昭和歌謡カヴァー第1弾『みずいろの雨』などもおすすめです。
YouTubeでもたくさん動画をアップされてます。
今回動画で紹介した『駅』をはじめ、上記のアルバムに収録されていない「王道のスタンダート曲」「J-POPやアニメソングジャズアレンジ」等、親しみやすいものが多いので興味本位でも観ていただいて損はないと思います。
おすすめ女性ジャズサックス奏者⑤
纐纈歩美
ファーストアルバムをリリースされた当時、東京の某ジャズバーにライブを観に行ったことがありますが・・・。
その時は「ルックス先行」の印象が拭えませんでしたが、それから約7年の月日が経ちました。
演奏にも磨きがかかり、ルックスもより洗練され、今は注目しているジャズミュージシャンの一人です。
おすすめは3枚からなるNYシリーズですが・・・
その中でも『バラーディスト』が一番聴きやすいと思います。タイトル通りのバラード集で歌心溢れる演奏が堪能できます。
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おすすめ女性ジャズサックス奏者⑥
纐纈雅代
「纐纈(こうけつ)」という珍しい名前が続きますが、先にご紹介した歩美さんとは特に血縁関係はないようです(^^;)
数年前に、吉祥寺のとあるジャズバーで生演奏を聴いてことがありますがクールなルックスに違わず、創造性に溢れ、エッジの利いた鋭い演奏という印象。
どちらかというと玄人受けするミュージシャンだと思います。
現在でも都内のジャズバーを中心に自身のリーダーバンドやサポートメンバーとして精力的に活動をされております。
リーダー作として1枚『Band of Eden』というアルバムをリリースされていますがAmazonでは品切れ状態です。
メンバーとして参加している、ドラマーの斉藤良さんのフリージャズバンドのアルバム『秘宝感』は購入することができますがフリージャズなので・・・。
玄人向けのアルバムだと思います。
Amazonプライム会員の方は無料で聴けるので話のタネにフリージャズを聴いて観るのも良いでしょう。
おすすめ女性ジャズサックス奏者⑦
守谷美由貴
私が手習いでサックスを始めた頃(2008年頃)はBIANCAという女性だけで結成されたジャズバンドで活躍されていました。
今では主に自身のリーダーバンドを率い、都内各地のジャズバーで演奏や自主レーベルを立ち上げてアルバムをリリースする等、活動されてます。
守谷さんの生演奏はゲストとして参加されていたライブでしか観たことがないので、今後、是非リーダーバンドのライブに行ってみたいです。
おすすめアルバムは自主レーベルを立ち上げた際にリリースしたファーストアルバム『Cat’s Cradle』を。
上の動画は収録曲なので気に入った方はアルバムも是非。
おすすめ女性ジャズサックス奏者⑧
吉野ミユキ
奇を衒わない本格的なジャズを聴かせてくれるアルトサックス奏者。
奏者としての活躍も勿論のこと教則本を出したり、ジャムセッションのホストをされたり、講師としても定評がある方です。私もいつかは吉野さんがホストを務めるジャムセッションに参加したいと思ったことがありますが・・・。
アドリブができるようなレベルには程遠い腕前なので当分は無理でしょう(^^;)
おすすめアルバムとしては初のリーダーアルバム『Straightaway』をご紹介します。
オリジナルとスタンダード曲がバランス良く収録されている本作ですが、私的には超有名スタンダード曲『All Of Me』がお気に入りです。
おすすめ女性ジャズサックス奏者⑨
中島朱葉
実は中島さんを知ったにはつい最近・・・。
今年のGWに行ったドラマーの大坂さんのライブにメンバーとして参加されてました。
まだ若手だと思うのですが可愛らしいルックスに似合わず、野太い音で堂々とした演奏されており、すっかり魅了されてしまいました。
引き続き、注目していきたいジャズミュージシャンの一人です。
まだ自身のリーダーアルバムはリリースされていないようですが、今後に期待したいと思います。
おすすめ女性ジャズサックス奏者⑩
ユッコ・ミラー
「パッと見」はイロモノですが・・・。
動画を観ていただければわかる通り、中々の実力派です。
19歳でプロデビュー。
大西 由希子という名で活動していましたが、2015年にユッコ・ミラーに改名。
ビジュアルも現在のような派手な感じにイメチェンしました。
見掛け倒しでしたら拙いのですが、実力がしっかりしているならキャラを立たせるのは良いかと思います。
ちなみにユッコ・ミラーは今年(2017年)の池袋ジャズフェスティバルでピックアップアーティストとして出演されていたのですが・・・。
ちょうど仕事と重なり見逃してしまいました(>_<)
無料でライブが観れるチャンスでしたが、勿論、お金を払ってでも観たいのでライブスケジュールは定期的にチェックしてます(^^;)
おすすめアルバムとしてはユッコ・ミラー改名時に出したメジャーデビューアルバムを。
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まとめ
こうしてみると全員、アルトサックス奏者ですね。
数年前までは何人かはテナーサックス奏者も知っていたのですが・・・。
現在、活躍していらっしゃる女性サックス奏者は圧倒的にアルトサックスが多いです。
今回、ご紹介したミュージシャンは現在でも定期的にライブ活動もされてますので気に入った方がいらっしゃれば是非。
以上、「女性ジャズサックス奏者おすすめ10選【日本人限定】」でした。